AIツールを使ってiPhoneアプリ「Refit」を個人開発してみた

AIツールを使ってiPhoneアプリ「Refit」を作ってみた
最近、AIだけを使ってアプリ開発がどこまでできるのか試してみたくなり、実際にiPhoneアプリ「Refit」を作ってみました。無事にApp Storeでリリースまでできています。
実は10年以上前にも、iPhoneアプリやAndroidアプリを作ろうとしたことがありますが、結局作りきれずに挫折しました。
「今ならAIを使えば作れるのでは?」と思い立ち、今回実行してみました。
久しぶりにApple Developer Programにログインしたら、2013年に登録していたようでした。登録していたこともすっかり忘れていました(笑)
この記事では、Refitを作るときに使ったAIツールや開発フローをまとめてみます。
作ったアプリ
Refit は、iPhoneのカメラロールにある画像をリサイズ(縮小)するためのシンプルなアプリです。
本当にシンプルなアプリですが、実装してみると考慮することが多く、思ったより時間がかかりました。
例えば
-
カメラロールの読み込みが遅い
-
圧縮しても意図しないファイルサイズになる
など、細かい問題がいくつもありました。そのたびに Claude、Cursor、ChatGPT に聞きまくりながら開発を進めました。
開発の流れ
今回の開発では、ほとんどの工程でAIツールを使いました。
一部UIの微調整は手作業ですが、全体としてはほぼAIとAIサービスで作ったと言っていいと思います。なにしろSwift言語が未習熟なので。
ざっくりした開発フローはこんな感じです。
・要件定義
・アイコン作成
・モックアップ作成
・実装
・ビルド
・デバッグ&テスト
・実機テスト
・App Store用素材作成
・App Store申請、リリース
なぜか最初にアイコンを作り始めてしまい、ここでかなり時間を使いました。
思った通りのアイコンを生成するのは意外と難しく、プロンプトの調整がかなり必要でした。
要件定義:ChatGPT
まずアプリのアイデアや機能整理には ChatGPT を使いました。
いわゆる一般的な要件定義ですね。
・どんなアプリにするか
・最低限必要な機能
・UIの方向性
・誰向けか
こういった点をChatGPTと相談しながら仕様を固めていきました。
Swift言語がわからないことと、10年以上ぶりのiPhoneアプリ開発だったので、とにかく疑問点をひたすら質問して解消する形です。
面白かったのは、AIが何度も
「まずMVP(Minimum Viable Product)を作りましょう」
と言ってきたことです。
とにかくリリースしろと何度も言われました。
お前はザッカーバーグか(笑)
アイコン作成:Gemini + Canva
アプリアイコンは Gemini で画像を生成し、Canva で調整しました。
AIでベース画像を作り、その後サイズや見た目を整えるという流れです。
ただ、とにかくプロンプトの調整が大変でした。
これは何度も試行錯誤して慣れるしかないですね。
リリースしたアイコンも、正直まだ完全には納得していません。
CADや3DCGはできるのですが、PhotoshopやIllustratorのような画像編集ツールはあまり得意ではないので、このあたりはデザイナーの人はすごいなと改めて思いました。
モックアップ:Vercel
UIのイメージは Vercel 上でモックアップを作って確認しました。
実際のコードを書く前に、画面の雰囲気をざっくり確認する感じです。
VercelではHTML(React)で生成されたので、そのままだとiPhoneアプリのUIにはなりません。そこでClaude CodeにモックアップをSwiftUIへ変換させました。
後から気づいたのですが、SwiftはコードだけでUIを構築できるんですね。
昔のObjective-Cのイメージで「UIは別ファイル管理」だと思っていました。
SwiftだけでロジックとUIを書けるのはかなり良いですね。
実装:Claude Code
実装は Claude Code を使いました。
SwiftUIのコードを生成してもらいながら、必要に応じて修正していく形です。
本当は通勤中にiPhoneから自宅のMacに接続してバイブコーディングしたかったのですが、画面確認ができないので難しく、業務後と土日を使ってコツコツ進めました。
ある程度のところまではAIだけでも動くものができるのですが、テストすると細かい部分がおかしいことが多いです。
Claude Codeに修正を頼むと
-
別の部分が壊れる
-
UIが崩れる
といったこともあり、この調整が一番大変でした。
デバッグ:Cursor
Claude Codeだけでは修正が進まなくなったので、Cursorに課金してデバッグを進めました。
Cursorには
・プラン
・エージェント
・デバッグ
・質問
などのモードがあり、主にデバッグモードを使って特定機能の問題を解決していきました。
またChatGPTを使って、Claude Codeが同じバグを出さないようにSKILL.mdを書いてもらい、それを元に実装を進めました。
これで同じ不具合はかなり減ったように思います。
ビルド:Xcode
最終的なビルドは Xcode で行いました。
iOSアプリなのでここは普通の開発と同じです。
コマンドラインでもビルドできますが
-
iOSシミュレータ
-
実機転送
などはXcodeが必要なので、結局それなりにXcodeも触りました。
App Storeスクリーンショット:Figma
App Store用のスクリーンショットは Figma と無料テンプレートを使って作りました。
Qiitaで紹介されていたテンプレートを使い、UI画面を配置して説明文を入れるだけなので比較的簡単に作れました。
AIでアプリを作ってみた感想
実際にAIを使ってiPhoneアプリを開発してみて感じたことです。
・AIだけで全部作れるわけではない
・でも開発スピードはかなり上がる
・個人開発との相性はかなり良い
AIへの指示出しとデバッグ力はやはり重要ですね。
今回のアプリはバックエンドがない(というよりお金をかけたくない)のでサーバー周りは触っていませんが、サーバーも含めるともっと大変だったと思います。
自分はサーバーサイドの知識の方があるので、そこはまだ対応できそうですが、フロント周りはあまり得意ではありません。
その部分をAIに任せられるのはかなり助かりました。
まとめ
今回はAIツールをいろいろ使いながら、iPhoneアプリ「Refit」を作ってみました。
AIのおかげで、個人開発のハードルはかなり下がっていると感じています。
昔アプリ開発を諦めた人でも、今ならもう一度挑戦できるのではないでしょうか。
ただ、リリースしましたが現在のダウンロード数は 0件 です。
これはなかなか笑えません。
ChatGPTに聞いたところ「最初はよくあること」と慰められました(笑)
開発ハードルが下がるということは、競合も増えるということなので、マーケティングの重要性も実感しました。
最後に、作ったRefitはこちらからダウンロードできます。
https://apps.apple.com/jp/app/refit/id6758516937
1ファイルのリサイズは無料です。
もしよかったら使ってみてください。
複数ファイルの一括リサイズはアプリ内課金で利用できます。
